株式投資をしていると、避けて通れないのが「暴落」です。急にニュースで「日経平均が大幅下落」「ダウ平均が暴落」と聞くと、不安になってパニック売りしてしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし、暴落時の行動によって、その後の資産形成に大きな差が生まれます。
この記事では、株が暴落したときにすべきこと、してはいけないことを具体的に解説していきます。
株価暴落はなぜ起きるのか?

暴落には様々な原因があります。
たとえば…
- 自然災害やパンデミック(新型コロナなど)
- 金融危機(リーマンショック)
- 戦争や地政学リスク(中東・ウクライナ情勢など)
- インフレや金利の上昇による景気後退懸念
これらは短期的にマーケットの不安をあおり、株価が一気に下落する引き金になります。
ただし、一時的なパニック売りが多く、冷静さを失った行動が損失を拡大させることもあります。
株が暴落した時に「するべきこと」

ポートフォリオの確認
まずやるべきことは、自分の資産構成(ポートフォリオ)を見直すことです。
- 長期で持つつもりの銘柄か?
- 自分のリスク許容度を超えていないか?
- 複数銘柄にしっかり分散されているか?
落ち着いて数字を見つめ直すことで、「感情で売買する」ことを防げます。
暴落の原因を冷静に分析する
何が原因で下がっているのかを把握しましょう。
- 一時的な要因か?
- 経済全体の問題か?
- 特定の業種・企業に限った話か?
冷静な判断が、将来のリバウンドに備える大事な判断材料になります。
積立投資を止めない
ドルコスト平均法を使った積立投資をしている人は、暴落こそチャンスです。
株価が下がることで、同じ金額でも多くの株数が買えるため、平均取得単価が下がりやすくなります。焦って積立を止めるのではなく、むしろ淡々と続けることが大切です。
買い増しを検討する(余剰資金がある場合)
暴落時は優良銘柄でも安くなることがあります。将来性がある企業であれば、チャンスと捉えて買い増すのも一つの戦略です。
ただし、余剰資金があることが前提です。生活資金を使ってまで買い増すのは避けましょう。
株価が暴落した時に「してはいけないこと」

感情的な売却(狼狽売り)
もっとも避けたいのが、「恐怖で売ってしまう」こと。暴落しているときは、すでに多くの人が売っているタイミング。
そんな中で売ると、安値で手放すことになり、大きな損失が確定してしまいます。冷静に、「売るべき理由」があるかどうかを見極めましょう。
SNSや噂に流される
「○○が破綻するかも」「もう株式投資は終わりだ」といった、極端な情報がSNSで拡散されがちです。不安をあおるような言葉に惑わされず、公式な情報や経済ニュースをもとに判断しましょう。
一発逆転を狙って信用取引やハイリスク投資に手を出す
「損を取り返したい」という気持ちから、レバレッジ取引や信用取引に手を出すのは極めて危険です。
暴落相場では、さらに価格が下がるリスクも高く、逆に損失が膨らむケースが非常に多いです。
余計なリスクは避け、守りの姿勢を意識することが大切です。
自分を責めすぎる
暴落は、プロの投資家でも予測不可能な場面がほとんどです。
「自分が下手だから…」と責めても意味がありません。むしろ、暴落時の経験こそが投資家としての成長につながります。
まとめ:暴落時こそ、未来の資産形成の分かれ道

株価の暴落は、誰にでも起こり得る「投資の通過点」です。重要なのは、暴落時にどう行動するか。
- 感情に流されず冷静に判断する
- 積立投資を続ける
- 必要なら買い増しを検討
- 噂や不安に振り回されない
投資は短期的な勝ち負けでなく、長期的な資産形成が目的です。暴落の経験を力に変え、より強い投資家を目指していきましょう!