はじめに
「生活費は確保できているけど、少し余裕資金ができた」——そんなときに気になるのが、どこにお金を回すべきか。
初心者がまず考えるべきは、生活防衛資金・定期預金・株式投資(全世界株式/米国株式)の3本柱のバランスです。この記事では、やさしいトーンで順番と始め方を解説します。
生活防衛資金を確保する(まずは守り)

投資の前に、万一の「病気・失業・急な出費」に備える生活防衛資金を用意しましょう。目安は生活費の3〜6か月分を普通預金で確保。
- 例:生活費が月20万円 → 60〜120万円を普通預金に置く
- 投資で一時的に損失が出ても、生活が揺らがない安心感が手に入る
定期預金に回す(安全に増やす)

「1〜2年以内に使う予定のあるお金」は、元本割れのない定期預金へ。金利は高くありませんが、安全性は抜群で短期の資金置き場に向きます。
- 旅行・車の買い替え・引っ越し費用など、近い将来使うお金の置き場所に
- 待機資金としても便利(投資のタイミングを焦らないための”駐車場”)
株式に投資する(将来に向けた資産づくり)

防衛資金を確保したうえでの「余剰資金」は、長期視点で株式投資へ。インデックスファンドがシンプルで続けやすいです。
全世界株式
- 特徴:世界中の株式に分散投資(例:全世界株式インデックス)
- メリット:国・地域分散でリスクを広く薄められる
- デメリット:米国集中よりリターンはやや控えめなことも
米国株式
- 特徴:米国に絞って投資(例:S&P500、NASDAQ100)
- メリット:長期成長が期待でき、歴史的に高いリターン実績
- デメリット:米国経済・金利の影響を受けやすく変動も大きめ
バランスの考え方(具体例付き)

「守り → 安全 → 攻め」の順で考えると迷いません。
- ステップ1:生活防衛資金を確保(生活費20万円 → 60〜120万円を普通預金)
- ステップ2:1〜2年以内に使う資金は定期預金へ
- ステップ3:残りを株式の長期積立へ(全世界/米国)
モデルケース:余剰資金100万円の配分例
- 60万円:普通預金(生活防衛資金)
- 20万円:定期預金(近い将来に使う資金)
- 20万円:株式投資(長期運用。全世界 or 米国)
※あくまで一例。年代・家族構成・収入の安定度で配分は調整しましょう。
始め方のポイント

- 証券口座を開設:楽天証券・SBI証券などのネット証券。NISA口座も同時に作成すると非課税で運用可能。
- 投資信託を選ぶ:
全世界株式の例:eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)
米国株式の例:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) - 少額から自動積立:月1万円〜でOK。自動積立にして放置がいちばん続くコツ。
まとめ

余剰資金ができたら、いきなり全額を投資に回さず、まずは生活防衛資金を確保。次に短期資金は定期預金へ、残りを株式の長期積立へ回すのが基本です。
「一気に大金」ではなく、少額をコツコツ積み立てることが成功への近道。まずは証券口座を開き、月1万円からでも始めてみましょう。小さな一歩が、将来の大きな安心につながります。